神奈川の地には、鎌倉の鶴岡八幡宮に多彩な仮面群が伝わり、また全国各地には鎌倉御家人ゆかりの中世仮面が
伝世しています。鎌倉幕府の成立とともに、御家人として活躍した武士が豊かな音楽文化を各地に広げていった様子を、
これら仮面資料からうかがい知ることができます。
そして中世仮面たちは、やがて地域の民俗芸能のなかで姿を変えながらも今に伝えられていきました。
本展では、神奈川と深く関わる仮面や、中世の武士たちが邂逅(かいこう)し、親しんだ仮面の数々を集めることで、
仮面の背後にある地域に息づく豊饒(ほうじょう)な音や音楽の存在を発見し、またこうした文化を利用しながら、
地域を支配しようと試みた領主たる武士たちの姿をも捉えていきます。
仮面の美しく、滑稽(こっけい)さや畏怖(いふ)をあわせ持った表情豊かなオモテ側から、背後に蠢(うごめ)く
人々の営為(えいい)のウラ側まで、ぜひご堪能下さい。
(神奈川県立歴史博物館HPより)
〇会 期:2024年10月26日(土)~12月8日(日)
〇会 場:神奈川県立歴史博物館 1階 特別展示室
〇主 催:神奈川県立歴史博物館