大磯オープンガーデンの楽しみ方【花のコラム】
大磯は海と山に抱かれた人口3万人の小さな町です。古くは宿場町、明治時代は海水浴場や別荘地として人気を博しました。
今も多くの人が訪れる静かな観光地、そんな小さな町で毎年開催される「大磯オープンガーデン」を紹介します。
■紹介するスポット
大磯オープンガーデン(高麗・大磯駅周辺・西小磯のお庭)
※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人大磯ガイド協会」より寄稿いただきました。
オープンガーデンの始まりと大磯スタイル
英国発祥のオープンガーデンは、1927年に在宅介護や社会福祉事業を支援するチャリティーが始まりです。
大磯オープンガーデンは2006年に湘南邸園文化祭の一環としてスタート。
当初は駅周辺の限られた地域での開催で、登録したのは15軒程でしたが、18年目の現在は町中に広がり、登録者数はなんと150軒となりました。
毎年4月中旬と5月中旬にそれぞれ3日間、町内全域で個性溢れる個人宅のお庭が公開され、季節の花々が皆様をお迎えします。
大磯駅前にあるオープンガーデンの案内ブースでガイドブックを入手して、お目当てのお庭に出かけましょう。
大磯オープンガーデンは2006年に湘南邸園文化祭の一環としてスタート。
当初は駅周辺の限られた地域での開催で、登録したのは15軒程でしたが、18年目の現在は町中に広がり、登録者数はなんと150軒となりました。
毎年4月中旬と5月中旬にそれぞれ3日間、町内全域で個性溢れる個人宅のお庭が公開され、季節の花々が皆様をお迎えします。
大磯駅前にあるオープンガーデンの案内ブースでガイドブックを入手して、お目当てのお庭に出かけましょう。
4月のオープンガーデンは高麗エリアが人気
大磯の東側には多くの歴史を育み、著名な画家たちがこの地で暮らした高麗山があります。
このエリアでは野鳥のさえずりが聞こえ、そよ風に揺れる草花のお庭に人々は足を止め、花談義が始まります。
親しみやすい自然な雰囲気を大切にし、まるで昔読んだ絵本の挿絵のようなこの写真は「こぼれ種から育てた野原のようなお庭」。
広い敷地に色とりどりのスイスチャードや、おやゆび姫が隠れていそうな原種のチューリップ、カモミールやポピー、ルピナスなどが咲きます。
気づけば私達もその中に溶け込んでしまいそう。まさに自然のエネルギーと共生した優しいお庭です。
このエリアでは野鳥のさえずりが聞こえ、そよ風に揺れる草花のお庭に人々は足を止め、花談義が始まります。
親しみやすい自然な雰囲気を大切にし、まるで昔読んだ絵本の挿絵のようなこの写真は「こぼれ種から育てた野原のようなお庭」。
広い敷地に色とりどりのスイスチャードや、おやゆび姫が隠れていそうな原種のチューリップ、カモミールやポピー、ルピナスなどが咲きます。
気づけば私達もその中に溶け込んでしまいそう。まさに自然のエネルギーと共生した優しいお庭です。
5月はバラのお庭
5月はバラも見頃です。
JR東海道線の車窓から見える、素敵なバラのお庭があります。
線路沿いの静かな小道を西に歩いていくと、そこには通りから楽しめる壁一面がバラの「ストリートガーデン」が。
赤紫のラプソディインブルーと、蕾がピンクで開くと白いボルチモアベルの2種類のバラが壁を覆います。
ラプソディインブルーは咲き進むと青みを帯びる性質を持ち、半日陰で育つと色がより鮮やかになるとか。
壁に這わせる一工夫で半日陰の環境を得て、こんなにも艶やかに咲くのかもしれません。
JR東海道線の車窓から見える、素敵なバラのお庭があります。
線路沿いの静かな小道を西に歩いていくと、そこには通りから楽しめる壁一面がバラの「ストリートガーデン」が。
赤紫のラプソディインブルーと、蕾がピンクで開くと白いボルチモアベルの2種類のバラが壁を覆います。
ラプソディインブルーは咲き進むと青みを帯びる性質を持ち、半日陰で育つと色がより鮮やかになるとか。
壁に這わせる一工夫で半日陰の環境を得て、こんなにも艶やかに咲くのかもしれません。
吉田茂はバラがお好きでした
かつて「大磯詣」で賑わった宰相の館、旧吉田茂邸の5月の主役はやはりバラでしょう。
吉田茂はバラの愛好家で首相引退後は自ら手入れもなさったとか。
当時は千を数えるバラが咲き、敷地の外まで芳香が漂っていたと聞きます。
駐車場設置の為に縮小したバラ園は、現在、当時の品種を中心に再現されており、「スパニッシュビューティ」や「つるマリアカラス」といった華やかな品種がバラ園を囲み、大輪のバラが夢のように咲きます。
オレンジの一際可憐なバラは、皇太子妃時代に英国から美智子妃に捧げられたプリンセスミチコ。ここで栽培され全国に広まったそうです。
吉田茂はバラの愛好家で首相引退後は自ら手入れもなさったとか。
当時は千を数えるバラが咲き、敷地の外まで芳香が漂っていたと聞きます。
駐車場設置の為に縮小したバラ園は、現在、当時の品種を中心に再現されており、「スパニッシュビューティ」や「つるマリアカラス」といった華やかな品種がバラ園を囲み、大輪のバラが夢のように咲きます。
オレンジの一際可憐なバラは、皇太子妃時代に英国から美智子妃に捧げられたプリンセスミチコ。ここで栽培され全国に広まったそうです。
憧れのイングリッシュガーデン
大磯オープンガーデンには多くのイングリシュガーデンが登録されていますが、その魅力は「自然のまま」に見えること。
旧吉田邸から少し駅の方に戻った西小磯にも、もとは広大な別荘地で現在は瀟洒な邸宅が立ち並ぶ一角に、癒されると評判のイングリッシュコテージガーデンがあります。
ここではお庭の中に入って鑑賞する「オープンガーデン」のお庭をご紹介します。
煉瓦の壁に沿って数種類のピンクのバラ、足下に目線を移すとジギタリスやオルレアなどの草花が咲き、その先はメインのお庭。
芝生と階段状の花壇で優しい色合いの花々が出迎えてくれ、お庭の先まで歩くと魔法にかかったようにリラックスした自分に気づきます。
旧吉田邸から少し駅の方に戻った西小磯にも、もとは広大な別荘地で現在は瀟洒な邸宅が立ち並ぶ一角に、癒されると評判のイングリッシュコテージガーデンがあります。
ここではお庭の中に入って鑑賞する「オープンガーデン」のお庭をご紹介します。
煉瓦の壁に沿って数種類のピンクのバラ、足下に目線を移すとジギタリスやオルレアなどの草花が咲き、その先はメインのお庭。
芝生と階段状の花壇で優しい色合いの花々が出迎えてくれ、お庭の先まで歩くと魔法にかかったようにリラックスした自分に気づきます。
オープンガーデンがもたらすもの
花に癒やされ、ガーデナーの飾らない人柄ととびきりの笑顔で迎えられたとき、いつもと違う自分に気づきます。
大磯駅を降りたら花の香が漂っているかもしれません。
そこは大磯オープンガーデンの入口。花がもたらすもの、もうお気づきですよね!
大磯駅を降りたら花の香が漂っているかもしれません。
そこは大磯オープンガーデンの入口。花がもたらすもの、もうお気づきですよね!