夜空の下、五感を開き、心と身体を整える南足柄・金剛寺の「夜坐」体験
ストレスフルな日常から少しだけ離れた非日常空間で瞑想を身につける「夜坐(やざ)」の体験
小田原市の北、南足柄市の祥龍山金剛寺。
創建から約630年のこの禅寺で、今、静かな人気となっているのが「月の光を浴びながら今と向き合い心を解放する夜坐&瞑想 −ハーブティー付き−」という体験プログラムです。
仕事に疲れた、仕事がうまくいかない、人間関係が大変など、様々なストレスを抱え込んでいる現代人にとって、心と身体のバランスを整えてリラックスすることはとても大切です。
都会の喧騒からから少し離れ、夜の静けさの中で心を解放し、瞑想する方法を学ぶことで穏やかな自分を取り戻す。
そんな非日常空間での体験を求める方が増えています。
坐禅の敷居を下げて気軽に取り組んでほしい
夜坐にはきまったカタチはなく、自分なりに自然に心地よい姿勢で
体験の特徴
・神奈川県南足柄市にある祥龍山金剛寺の夜の境内を貸し切り、月や星の光を感じながら瞑想を行います。・住職による誘導瞑想を体験。坐禅の呼吸を実践して体をほぐし、心を解放します。
・坐禅後は、ノンカフェインのハーブティーを飲みながら歓談の時間。住職へのお悩み相談も可能です。
夜坐では、坐禅のように厳格な体勢をとる必要はありません。
参加者はあぐらをかいたり、あおむけに寝転がったりしてもいいような、ゆったりとした締め付けのない服装で参加できます。
瞑想の仕方からはじまり、徐々に足をくずしたり、あおむけで空を見上げたり、自分にとって心地よい姿勢を見つけていきます。
さらにご住職の誘導により坐禅の呼吸法や姿勢の整え方を身につけていく中で、参加者は徐々に深い瞑想へと導かれていきます。
瞑想方法を身につけることで、普段は当たり前の感覚なのであまり意識はしていない五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を研ぎ澄ませ、リラックスして心を落ち着けることで、日常の疲れや悩みから解放されていきます。
瞑想が終わった後には、頭がクリアになり、心が軽くなったように感じるという声がよく聞かれるそうです。
瞑想を終えたあとには、あたたかいハーブティーと和菓子で嗅覚と味覚も満たしていただくことで、さらなる癒しやリラックス効果を実感できます。
瞑想を日常の習慣にとりこみ、毎日少しの時間だけでも続ける
現在の参加者は30-40代の女性がメイン。
日常の悩みや忙しさからの疲れを抱えている方も多いようです。
金剛寺の夜坐はその場限りの瞑想の時間の提供ではなく、忙しい日常の中に、自分自身と向き合うための特別な時間を設ける、そんな新たな習慣づくりを提案しています。
ここにきて覚えた瞑想を自分の日常に取り入れて習慣化し、毎日30秒、1分だけでもやり続けることが日常生活の豊かさにつながっていきます。
時代とともに変化するお寺の姿
金剛寺は古くから地域の檀家の方々にとってのよりどころとなる場所でした。
しかし、時代の変化とともに、檀家数も減少。
そこで金剛寺は、地域に根ざした寺としての役割を保ちつつ、時代に合わせてより多くの人々に開かれた寺へと変化していく必要を感じ、インターネットの力を借りて、地域を超えてより多くの人々に新しい形の仏教体験を提供しております。
宿坊としても開放しており、夜寝る前の坐禅、朝のお勤め、坐禅に参加し、朝粥を禅宗の作法でいただくなどの禅宗僧侶の体験はインバウンド外国人の参加も多いそうです。
金剛寺ではほかにも写経やお子様に人気のかわいらしいわらべ地蔵探し等の体験を行っています。
この記事を書いたライター
旅ナカラボ合同会社
代表 観光新規事業開発支援プロデューサー
野添幸太
「日本の旅をもっと便利に、もっとおもしろく、アップデートする」がミッション。
小田原を拠点に観光新規事業開発プロデューサーとして、観光コンテンツ企画開発支援と観光情報発信支援を行っています。