神奈川県最初の県立公園「保土ケ谷公園」【花のコラム】
横浜市の中央部に位置する総合運動公園。県の高校野球の主会場として、あの横浜高校・東海大相模・桐蔭学園等が春・夏・秋の県大会で全国大会出場をかけてしのぎを削った地でもあります。高校野球を応援する老若男女の周りを彩る花にも憩いを感じるような公園です。
■紹介するスポット
県立保土ケ谷公園
横浜市保土ケ谷区花見台ほか
※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人保土ケ谷ガイドの会」より寄稿いただきました。
36種・90本の梅の香りが漂う梅園
センターの公式野球場の横、少し下がった陽だまりの中に有る梅園では、2月から3月にかけて、紅梅・白梅・黄梅等が訪れる人の目を楽しませてくれます。喜寿を迎えた私にとっては底冷えのする季節に陽がさし、ほんのり温かさを感じるこの場所が楽しい!一番数の多い種類は『思いのまま』という品種です。29本程あり、白と赤の花が樹木の思いのままに咲き誇ります。他にもピンクの花ビラがふわっと八重に咲く『八重寒梅』は7本、早咲きでほんのり白い『八重野梅』は9本有ります。そのほかの種類は1~2本ですが、幹に名札が付いて各々誇らしげに香りを楽しませてれます。管理を担当する事務所の梅への優しい心配りを感じました。2025年から更に梅園に改装をくわえるようです。
目に飛び込む満開の桜
桜の木は7つのエリアに分かれた公園の各所に680本以上あり、ソメイヨシノとオオシマザクラが約280 本ずつ咲くそうです。公式野球場の外野を囲むように咲く桜は、高校球児の全力プレーにまさに花を添えています。また、バス通り沿いにある小道は「さくらの小径」と呼ばれ、桜が散りかけると花びらがじゅうたんのように敷き詰められます。さらに、運動広場・アートホールを囲む「黄色エリア」と呼ばれる地域も桜の樹木が多く、一面ピンクに染まる姿を眺めながら毎年散歩を楽しんでいます。園内には、30本弱のしだれ桜も。場所がまばらですが、探す楽しみがありますよ。
イチョウとタブノキ
星川駅からバス通りを進んでいくと、さくらの小径の手前に、銀杏並木が有ります。秋に黄金色に染まった木の下を歩いていると、足元に敷き詰めたイチョウの葉が靴音を吸収してくれます。足運びが少し衰えたお年寄りの足にも優しいです。登り坂はキツイはずですが、足は前に進みます。名称の「銀杏坂」は平成16年愛称募集でつけられました。
並木が終わり道路を渡ると樹齢200年のタブの木があります。春に黄緑色の小さな花が咲き、実は秋にかけて黒っぽく変化していきます。霊が宿るとして「霊の木(たまの木)」からタブの木と呼ばれるようになったそうです。葉が大きく枝を張るので木陰に人が集まりやすく、住民の意見で、タブの木広場が整備されました。
並木が終わり道路を渡ると樹齢200年のタブの木があります。春に黄緑色の小さな花が咲き、実は秋にかけて黒っぽく変化していきます。霊が宿るとして「霊の木(たまの木)」からタブの木と呼ばれるようになったそうです。葉が大きく枝を張るので木陰に人が集まりやすく、住民の意見で、タブの木広場が整備されました。