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ハスの花咲く夏の大船フラワーセンター【花のコラム】

ハスの花咲く夏の大船フラワーセンター【花のコラム】

大船フラワーセンターでは約255品種、300鉢のハスが育てられています。

■紹介するスポット
神奈川県立大船フラワーセンター

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人鎌倉ガイド協会」より寄稿いただきました。

大船駅から徒歩16分のフラワーセンターへ

NPO法人鎌倉ガイド協会の案内です。
  • ガイド
    ガイド
    大船駅南改札から大船観音側へ降りて柏尾川沿いを歩きます。この辺りは小田原北条氏の玉縄城があって、歴史の町でもあるんです。
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    玉縄首塚が見えてきました。
  • ガイド
    ガイド
    約五百年前の戦いのあと、敵味方の霊を供養したものです。それではフラワーセンターに入りましょう。
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    ハスの葉がシャワーになっています!
  • ガイド
    ガイド
    よく見ると葉の中央と縁から水がでています。空気の通り道があり、そこに水を通しているのですね。

三日目のハスの花

いろいろなハスの花が咲いています

ハスは朝、蕾が少しだけ開き、午前中には閉じます。二日目の朝にもう少し開いて、昼には少し閉じます。三日目にさらに開いてお椀型になり、四日目にはもっと開き、花が散り始めます。
左の写真は奥が二日目、手前が三日目、右の写真は四日目の花です。鎌倉はお寺が多く、仏像も多いですが、仏像の台座に三日目のハスの花が彫刻されています。ハスは泥の中から伸び、何ものにも染まらずに清らかな花を開きます。これは、悟りを開くことを意味しています。

ハスの糸で布を織る

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    茎の断面に穴がいくつも見えます。
  • ガイド
    ガイド
    酸素の乏しい泥の中の蓮根にまで空気を送る構造です。
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    白い糸のようなものが見えます。
  • ガイド
    ガイド
    その糸を集めてミャンマーでは僧の袈裟を作っているそうです。
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    日本でもハスの織物はあるのでしょうか?
  • ガイド
    ガイド
    今は作っていませんが、鎌倉の光明寺に国宝の当麻曼荼羅縁起絵巻があり、ハスの糸から曼荼羅を織りあげた話が描かれていて、その曼荼羅が奈良の當麻寺に国宝として現存しています。

ハスの種子は二千年の眠りへ

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    ハスの種子はこれらの穴に入っているのですね
  • ガイド
    ガイド
    ハチの巣のように見えるのでハチスと呼ばれ、それがハスの語源です。
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    この種子を蒔けばハスが咲きますね!
  • ガイド
    ガイド
    ところが、園長さんの話では、そのままではこの硬い種子は発芽しないそうです。種子は泥の中で眠り続け、何か天変地異が起きて表面が損傷した時に芽を出すと考えられます。大賀ハスは弥生時代の遺跡から出た種子によるもので、2,000年くらいは眠っていたのです。300鉢の中から大賀ハスを見つけましょう。

源実朝ゆかりのシダレエンジュ

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    日本庭園がありますね。
  • ガイド
    ガイド
    ここには夏に咲くシダレエンジュがあります。
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    風格が感じられます。
  • ガイド
    ガイド
    そうですね。昔の中国では大臣の庭にこの樹を植えたそうです。源実朝が遺した金槐和歌集の金は鎌倉を、槐の字はエンジュのことで、鎌倉の右大臣という意味ですね。暗殺された実朝の首を携えた七騎の武士がこの近くを通ったという伝承があります。
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    ここにも鎌倉の歴史が関係しているのですね。
  • ガイド
    ガイド
    フラワーセンターには花や樹にまつわる実朝の和歌がたくさん隠れています。探してみてはいかがでしょうか。

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