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瀬谷区の花アジサイ【花のコラム】

瀬谷区の花アジサイ【花のコラム】

アジサイは日本原産で、既に奈良時代にはガクアジサイが栽培されていたといわれます。
瀬谷の土地柄も低湿地を好むアジサイの好適地であり、身近で区民に親しまれる花として、区制15周年記念の昭和59年10月にアジサイが区の花に制定されました。
今回は、瀬谷区のアジサイおすすめスポット12ヶ所のうち、3ヶ所を紹介します。

■紹介するスポット
瀬谷本郷公園、瀬谷中央公園、長屋門公園

■上部写真提供:三樹 理絵 氏

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人 横浜シティガイド協会 」より寄稿いただきました。

フラワーコミュニケーションパーク(瀬谷本郷公園)

  • 写真提供:三樹理絵 氏
フラワーコミュニケーションパーク(瀬谷本郷公園)は、野球場・テニスコート・レストハウスを併設し、芝生広場や誰もが楽しめる運動遊具の広場、瀬谷の歴史をパネルで学ぶ広場などを有するサッカーコート約5面分ほどの広さの都市型公園です。
季節ごとに桜・アジサイ・ユリなど種々の花々が咲き誇り、訪れた人々を楽しませています。
アジサイは野球場フェンス側と公園東側にあり、淡色系の明るいハイドランジアのアナベルや群青色のガクアジサイが400株ほど咲き競って陽光を浴びている景観に癒されます。

【アクセス】
相鉄本線「瀬谷駅」から徒歩約15分

大門せせらぎ緑道(瀬谷中央公園)

  • 写真提供:せせらぎ緑道の会
大門川は瀬谷区北町から八王子街道・瀬谷中央公園を通り、大門小学校近くで境川に合流します。
瀬谷中央公園はクヌギ・コナラ・桜など樹木が多く、ゲートボールや親子でキャッチボールをするなど多くの人に親しまれています。
公園内には「まるたのしろ・ログハウス」があり、子どもたちが多く集まって施設内の遊具で楽しそうに元気な声を響かせています。
公園の西側を流れる大門川沿いのせせらぎ緑道に咲いている約60本のアジサイは、愛護会の方たちにより生育状況に合わせて剪定や肥料が施されており、和やかな気持ちになれる憩いの場となっています。
また、運が良ければアオサギが見られるかもしれません。

雨の中で咲くアジサイはしなやかで群青色の美しさには心を奪われます。

【アクセス】
相鉄本線「瀬谷駅」から徒歩約15分

風土の伝承(長屋門公園)

  • 写真提供:清水志保 氏
長屋門公園は、2つのゾーンから構成されるサッカーコート5面分ほどの広さの公園です。
①歴史体験ゾーン
明治20年頃建てられた長屋門(旧大岡家長屋門)に入ると、正面にある泉区の安西家の江戸時代後期の建物を移築した母屋を中心に文庫蔵・井戸を配置。長屋門と母屋はともに「横浜市認定歴史的建造物」に指定されています。自然のしくみを大切に営んできた農村生活の魅力を再生し、1年を通じてひな祭り・鯉のぼり・餅つきなどの行事が体験できるゾーンです。

②自然観察ゾーン
母屋の裏門の向こうにはクヌギやコナラなどの「雑木広場」、約40種の野鳥が飛来する「自然観察林」、湧水が流れる「せせらぎの水辺」が広がります。梅雨時はここ一面にアジサイが咲き誇り、目が覚めるほどの見事さ。アジサイなどを観賞しながら園路を散策し、母屋の縁側に身を置くとノスタルジックな気分に。これらの原風景は瀬谷阿久和の風土を今に伝えています。

【アクセス】
相鉄本線「三ツ境駅」から徒歩約18分

ヤマアジサイの花言葉は ”乙女の愛”

瀬谷ではアジサイを庭先の植栽や鉢植え、切り花で観賞するほど身近で、「あじさい」を冠した名称の公・民団体も多数あり、また書・画にも描かれていて生活の中に浸透しています。
瀬谷の養蚕業を支えた生糸の輸出用標章図案にアジサイが採用され、フランスやアメリカに渡ったのも必然だったのでしょう。
和辻哲郎著『風土』では湿潤なモンスーン気候が忍従性を培い、日本人の性格形成がされたとされています。
低湿地を好むアジサイの涼やかな花言葉のイメージが変わらないよう、「たおやかさ」や「優美さ」を保ち続けるアジサイを見守り愛でていきたいですね。

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