優美に咲き誇る藤の花を巡る旅~藤沢に息づく伝説と自然を訪ねて~【花のコラム】
藤沢では4月中旬頃から、公園を中心に優美な藤の花が咲き誇ります。
今回は「境川フジ水辺ロード」をゆっくり歩きながら、白旗神社や遊行寺にまつわる藤沢の伝説と、風情溢れる藤棚を楽しむコースをご紹介します。
■紹介するスポット
相州藤沢 白旗神社、時宗総本山 清浄光寺(通称・遊行寺)、新林公園
※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「江の島・藤沢ガイドクラブ」より寄稿いただきました。
白旗神社「義経藤と弁慶藤」
白旗神社は、小田急線藤沢本町駅から徒歩約7分。
神社の名は源氏の旗印の「白旗」に由来しています。
もとは寒川比古命を祀る「寒川神社」でしたが、後に源義経公が合祀され白旗神社となりました。
義経公の幼名は牛若丸。牛若丸と弁慶の『牛若丸(物語)』などでも親しまれていますね。
ゴールデンウィーク前後、白旗神社の境内には白藤の「義経藤」と紫藤の「弁慶藤」が咲き誇り、こどもの日にはたくさんの鯉のぼりが飾られて、彩り美しく風にそよいでいます。
神社の名は源氏の旗印の「白旗」に由来しています。
もとは寒川比古命を祀る「寒川神社」でしたが、後に源義経公が合祀され白旗神社となりました。
義経公の幼名は牛若丸。牛若丸と弁慶の『牛若丸(物語)』などでも親しまれていますね。
ゴールデンウィーク前後、白旗神社の境内には白藤の「義経藤」と紫藤の「弁慶藤」が咲き誇り、こどもの日にはたくさんの鯉のぼりが飾られて、彩り美しく風にそよいでいます。
源義経公鎮霊碑と義経公の伝承
『吾妻鏡』によれば、腰越の浦で首実検を終えた義経公の首は、境川を遡って白旗神社の近くに流れ着き、藤沢の里人により洗い清められ葬られました。このことを鎌倉(兄頼朝公)に伝えて、白旗明神として義経公をご祭神に祀り、のちに白旗神社と呼ばれるようになりました。
源義経公没後810年には、宮城県栗駒高原で祀られていた「御骸」と白旗神社の「御首」の霊を合わせ祀る鎮霊祭を斎行し、源義経公鎮霊碑が建立されました。
源義経公没後810年には、宮城県栗駒高原で祀られていた「御骸」と白旗神社の「御首」の霊を合わせ祀る鎮霊祭を斎行し、源義経公鎮霊碑が建立されました。
桜の参道と大銀杏の復活
白旗神社から遊行寺へ向かいます。
この辺りは、その昔藤沢宿があり遊行寺の門前町として栄えました。
参道前の大きな黒の冠木門から続く石段は、阿弥陀様の四十八願にたとえて四十八段あります。
春には八重桜が両脇に咲き誇り、その姿はまるで花のトンネルのよう。
境内には、樹齢約700年(一説には500年)といわれる大銀杏が空に向かって枝を伸ばしています。
台風で折れたり幹が裂ける被害に遭いながらも、見事に復活しました。
そんな黄葉を纏う大銀杏は、晩秋の青空に美しく映えて、訪れる人々を魅了します。
この辺りは、その昔藤沢宿があり遊行寺の門前町として栄えました。
参道前の大きな黒の冠木門から続く石段は、阿弥陀様の四十八願にたとえて四十八段あります。
春には八重桜が両脇に咲き誇り、その姿はまるで花のトンネルのよう。
境内には、樹齢約700年(一説には500年)といわれる大銀杏が空に向かって枝を伸ばしています。
台風で折れたり幹が裂ける被害に遭いながらも、見事に復活しました。
そんな黄葉を纏う大銀杏は、晩秋の青空に美しく映えて、訪れる人々を魅了します。
遊行寺の「小栗判官と照手姫」伝説
遊行寺には、歌舞伎などでも知られる「小栗判官物語」が伝えられています。
少々向こう見ずだが才能溢れる美丈夫の小栗判官と、聡明で美しい照手姫の物語。
寺伝によれば、照手姫は太空上人の弟子になり、剃髪受戒をうけて長生尼となりました。
閻魔堂の傍らに住まわれたことにより閻魔堂を長生院と改称され遊行寺の支院になり、晩年、照手姫が夫の冥福を祈ったと伝えられています。
境内の中庭には小栗判官や照手姫、鬼鹿毛の墓と伝承される石造物群が並び、静かにその歴史を語っています。
少々向こう見ずだが才能溢れる美丈夫の小栗判官と、聡明で美しい照手姫の物語。
寺伝によれば、照手姫は太空上人の弟子になり、剃髪受戒をうけて長生尼となりました。
閻魔堂の傍らに住まわれたことにより閻魔堂を長生院と改称され遊行寺の支院になり、晩年、照手姫が夫の冥福を祈ったと伝えられています。
境内の中庭には小栗判官や照手姫、鬼鹿毛の墓と伝承される石造物群が並び、静かにその歴史を語っています。
境川フジロードコースと新林公園の藤棚
「境川フジ水辺ロード」は、白旗神社から遊行寺、サンパール広場や奥田公園を経て、新林公園まで続く、美しいフジの花と歴史が感じられる散策コースです。
歩行時間はおよそ2時間。最後に訪れる新林公園は、散策路や湧き水でできた川名大池、藤沢市の指定重要文化財でもある古民家と長屋門などがあり、自然と歴史が豊かに息づく空間です。
長屋門の前で揺れる紫の花房に癒されながら、のんびりと自然に囲まれたひとときをお過ごしください。
歩行時間はおよそ2時間。最後に訪れる新林公園は、散策路や湧き水でできた川名大池、藤沢市の指定重要文化財でもある古民家と長屋門などがあり、自然と歴史が豊かに息づく空間です。
長屋門の前で揺れる紫の花房に癒されながら、のんびりと自然に囲まれたひとときをお過ごしください。