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大山の紅葉【花のコラム】

大山の紅葉【花のコラム】

古代より信仰の山とされた大山で紅葉を愛でながらの寺社巡りを楽しみませんか。

■紹介するスポット
大山の紅葉

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「いせはら観光ボランティアガイド&ウォーク協会」より寄稿いただきました。

先ずは大山の紹介です

大山は「丹沢大山国定公園」の東南端に位置するピラミッド形の山で、前方には相模平野が広がり、東方からは特に目立つ独立した山容を望むことができます。
標高は1,252mとそれほど高くはありませんが、古くから神の宿る場所として崇められ、山岳仏教と一体となった神仏習合の霊山でした。
鎌倉時代には源頼朝、江戸時代には徳川家康や春日の局の庇護のもと、江戸町民にも広く信仰が広まったと言われています。
平成28年には「江戸庶民の信仰と行楽地—巨大な木太刀を担いで大山詣り」の地として、日本遺産にも認定されました。

これから大山寺へ向かいましょう

小田急線伊勢原駅から「大山ケーブル行」バスの終点で下車。
ここから土産店や茶屋、豆腐料理が楽しめる料亭、宿坊が連なる「こま参道」を登ります。
362段の階段の踊り場毎に書かれた名産の大山こまの絵が27個を数えると「大山ケーブル駅」に到着。
ここからケーブルカーに乗って大山寺駅で途中下車するか、徒歩で女坂を登って大山寺へ行く事ができます。
道中には男坂との分岐の追分社、大山の七不思議の内の4ヶ所や、安政の大火を免れて移築された最古の建物である倶利伽羅堂など見どころがたくさん。
紅葉も合わせてお楽しみください。

さあ、ここからが紅葉の本番です

大山寺に登る階段の両脇に連なる紅葉が、階段の灯篭や童子像に覆い被さる様に真っ赤な葉をつけています。
このモミジは京都の神護寺から譲り受けた大盃という品種で、大ぶりの葉が特徴です。
毎年11月下旬の夕方にはライトアップされ、闇の中に照らし出される紅葉と江の島の灯台の光が見える事でしょう。
階段を登り切って大山寺の境内から振り返ると、紅葉の海の向こうに伊勢原、平塚、その向こうに相模湾が重なる眺望が望めます。
大山寺は奈良時代、755年に東大寺の良弁僧正が開創したと伝わる古刹です。
本尊は鉄製の不動明王像で、鎌倉時代に願行上人が寺の荒廃を嘆き江の島の砂鉄で造り安置したものと伝わり、国の重要文化財に指定されています。

そして阿夫利神社下社へ

大山寺からは徒歩で女坂を更に登るのも良し、歩いて数分程のケーブルカー大山寺駅からも阿夫利神社下社に行くことができます。
阿夫利神社の本社は大山の山頂にあり、下社は拝殿で、昭和52年に造営されたもの。
創建は紀元前の崇神天皇の時代と伝わる非常に古い神社で、主祭神は大山祇大神です。
この辺りの標高は700m弱で、ここから山頂に行くには一般的に登拝門から山頂を目指します。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(改訂第6版)で大山は一つ星、阿夫利神社からの眺望が二つ星で紹介されています。
相模湾を見渡せる晩秋の一日を、大山の紅葉で楽しみましょう。

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