箱根登山電車とあじさい【花のコラム】
箱根に来られる皆さんは、箱根登山電車に乗られる機会が多いと思います。
梅雨の時期であれば、雨に濡れた色鮮やかなあじさいの群生を登山電車の車窓から眺められますよ。
特にお勧めの場所をご紹介します。
■紹介するスポット
箱根登山鉄道「あじさい電車」
あじさいの小径
※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人 東海道ウォークガイドの会」より寄稿いただきました。
「あじさい電車」に乗りましょう!
箱根登山電車では6月中旬から7月中旬にかけて、沿線に咲く約1万株の美しいあじさいをゆっくり走る電車内から楽しむことができます。
箱根湯本駅から強羅駅までの標高差が400メートル以上あり、あじさいの見頃もこの標高差とともに移っていくため、鑑賞期間が長いのが特徴です。
例年通りの開花状況であれば、6月下旬頃に登山電車に乗ると、青色・ピンク色・白色など彩り豊かなあじさいの花が車窓から楽しめることでしょう。
このあじさいの咲く時期の登山電車は、「あじさい電車」の愛称で皆さんに親しまれています。
箱根湯本駅から強羅駅までの標高差が400メートル以上あり、あじさいの見頃もこの標高差とともに移っていくため、鑑賞期間が長いのが特徴です。
例年通りの開花状況であれば、6月下旬頃に登山電車に乗ると、青色・ピンク色・白色など彩り豊かなあじさいの花が車窓から楽しめることでしょう。
このあじさいの咲く時期の登山電車は、「あじさい電車」の愛称で皆さんに親しまれています。
最近は、ライトアップされたあじさいを幻想的な雰囲気でお楽しみいただける「夜のあじさい号」が人気です。
沿線のライトアップポイントで、徐行や停止を繰り返しながらゆっくりと進んでいきます。
強羅行きの電車では宮ノ下駅で、箱根湯本駅行きの電車では塔ノ沢駅で、電車から下車してあじさいや電車の撮影ができる時間が設定されるなど、いろいろな催し物が目白押し。
初夏の箱根を満喫できる「あじさい電車」と、ライトアップに照らされる幻想的なあじさいをぜひお楽しみください。
沿線のライトアップポイントで、徐行や停止を繰り返しながらゆっくりと進んでいきます。
強羅行きの電車では宮ノ下駅で、箱根湯本駅行きの電車では塔ノ沢駅で、電車から下車してあじさいや電車の撮影ができる時間が設定されるなど、いろいろな催し物が目白押し。
初夏の箱根を満喫できる「あじさい電車」と、ライトアップに照らされる幻想的なあじさいをぜひお楽しみください。
大平台駅のスイッチバックも魅力の一つ!
大平台温泉街の宿から駅周辺の登山鉄道沿いまで下りていくと、線路に沿って「あじさいの小径」という細い道があります。
道の途中には、遮断機の無い小さな踏切が何か所かあるため(※)、周辺に咲くあじさいと、踏切に近づいてくる登山電車の両方を楽しみましょう。
大平台駅周辺は、この沿線最大のあじさい群生エリアであり、駅構内にもあじさいの花が咲いています。
箱根登山電車のスイッチバックも見られるので、お勧めです。
※列車が接近していないかどうかの安全確認を確実に行うなど、通行には十分ご注意ください。
道の途中には、遮断機の無い小さな踏切が何か所かあるため(※)、周辺に咲くあじさいと、踏切に近づいてくる登山電車の両方を楽しみましょう。
大平台駅周辺は、この沿線最大のあじさい群生エリアであり、駅構内にもあじさいの花が咲いています。
箱根登山電車のスイッチバックも見られるので、お勧めです。
※列車が接近していないかどうかの安全確認を確実に行うなど、通行には十分ご注意ください。
あじさいの歴史と役割
あじさいは欧米でも観賞用として親しまれている花ですが、日本古来の「ガクあじさい」が欧州に渡り、品種改良されたものが多種多様な「西洋あじさい」として逆輸入されたことは、意外と知られていません。
また、ここのあじさいは全てが自然に育ったものではなく、箱根登山鉄道会社の社員の皆様が尽力して、線路脇に植栽し育ててきたものだそう。
箱根登山鉄道の線路は、もともと山の急勾配や盛り土の上に敷かれていることが多く、あじさいの根が横に広く張ることで、雨による土砂崩れを防止する役割も担っていたのです。
また、ここのあじさいは全てが自然に育ったものではなく、箱根登山鉄道会社の社員の皆様が尽力して、線路脇に植栽し育ててきたものだそう。
箱根登山鉄道の線路は、もともと山の急勾配や盛り土の上に敷かれていることが多く、あじさいの根が横に広く張ることで、雨による土砂崩れを防止する役割も担っていたのです。
あじさいの別名は「七変化」?
箱根登山鉄道の沿線に咲くあじさいは多種多様。
その色は土壌が酸性であれば青く、アルカリ性が強ければピンク色へ変化する性質を持っています。
日本の梅雨は降雨量が多いため、土壌は弱酸性になりやすく、青色のあじさいが多く見られる傾向があります。
また、湿度が高い場合にはさらに濃く色づき、同じあじさいでも土壌や天候によって異なる色を見せてくれるのが、最大の魅力です。
別名「七変化」とも称され、箱根登山鉄道とその沿線に咲き誇るあじさいは、今では箱根観光の目玉の一つとなっており、国内のみならず海外の皆様にも大変な人気を博しています。
その色は土壌が酸性であれば青く、アルカリ性が強ければピンク色へ変化する性質を持っています。
日本の梅雨は降雨量が多いため、土壌は弱酸性になりやすく、青色のあじさいが多く見られる傾向があります。
また、湿度が高い場合にはさらに濃く色づき、同じあじさいでも土壌や天候によって異なる色を見せてくれるのが、最大の魅力です。
別名「七変化」とも称され、箱根登山鉄道とその沿線に咲き誇るあじさいは、今では箱根観光の目玉の一つとなっており、国内のみならず海外の皆様にも大変な人気を博しています。