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龍峰寺

龍峰寺

海老名の名刹・龍峰寺の観音堂「水堂」の前に置かれた「源頼朝公」の碑

海老名にある龍峰寺の前身は、清水寺と呼ばれていた古刹でした。その寺の歴史は今から約1300年の昔に、現在の国分尼寺の西の方にあった国分寺建立以前に建てられたという古刹・湧河寺という寺にまでさかのぼります。
天平12年9月に聖武天皇の詔が出され、相模国の勅願寺であった湧河寺には観音像が安置されました。その像が毎年3月17日に御開帳される国指定重要文化財の「千手観音菩薩立像」です。
鎌倉時代になり、源頼朝は建久五年(1194)に国分寺修復の旨を下すと同時に国分寺と密接な関係にあった湧河寺に対し大修理を加えることとしました。この時、堂前の枯れ池から水が湧き出したので、それから湧河寺を「清水寺」という寺名に改めています。このため住民は、この寺を「水堂」と呼ぶようになりました。
観音堂「水堂」

この時の湧出の水は今も十坪ほどの池となって残され「浅井の水」と呼ばれ、池の中に宇賀神が祀られています。源頼朝により復興された清水寺は、1699年(元禄12年)に現在の龍峰寺がある地に移築されました。
そして「水堂」の前の庭には、湧河寺の再建に尽くしてくれた頼朝公を偲ぶ「源頼朝公」の碑がひっそりと置かれています。
「源頼朝公」の碑


記事提供:NPO法人 海老名ガイド協会

(記事公開日:2022/2/18)

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