大磯・照ヶ崎、”アオバト”に会える海【歴旅コラム】
INDEX
照ヶ崎海岸
大磯は、歴史の宝庫であると同時に海と山に囲まれた自然あふれるところです。“照ヶ崎”は、かつて大磯の名の由来ともなった、海に突き出た岩場でした。歴史を紐解くと、太古の昔、漁師がここで高麗寺のご本尊となった光輝く千手観音を拾い上げたといわれる伝説の場所でもあったのです。
明治になると、陸軍軍医総監であった松本順が日本で最初の海水浴場を開いた場所として有名になりました。現在はここに大磯港が造られ、岩場はほんの一部となりましたが、そこに大変珍しい訪問客が夏場訪れるのです。その名は“アオバト”。なんと夏場毎日のように、この岩場に海水を飲みに来るのです。
現在、日本では12種のハトが生息していますが、その中の1種が今回ご紹介する“アオバト”です。日本・中国・台湾などに分布し、日本では北海道から九州まで広く森林地帯に生息しており、夏から秋にかけ海岸に現れます。特にこの照ヶ崎海岸には群れで飛来して海水を飲む行動が頻繁に観察される場所として全国的に有名で、アオバト観察のため多くの人たちが連日訪れています。
現在、日本では12種のハトが生息していますが、その中の1種が今回ご紹介する“アオバト”です。日本・中国・台湾などに分布し、日本では北海道から九州まで広く森林地帯に生息しており、夏から秋にかけ海岸に現れます。特にこの照ヶ崎海岸には群れで飛来して海水を飲む行動が頻繁に観察される場所として全国的に有名で、アオバト観察のため多くの人たちが連日訪れています。
1)形態
全長約 33cm、名前の通り全体的にオリーブ色ですが、雄は頭から胸 にかけて黄色、羽は暗赤色です。
2)生態
①最大の特徴は、5月初旬~11月上旬の日の出から10時頃まで、海水を飲むため大磯・照ヶ崎海岸に飛来します。理由は、塩分やミネラル補給のためだと考えられます。
②“アオバト”の巣がある丹沢山地の標高の高い場所から、一日延べ数千羽が照ヶ崎海岸に飛来するのです。
全長約 33cm、名前の通り全体的にオリーブ色ですが、雄は頭から胸 にかけて黄色、羽は暗赤色です。
2)生態
①最大の特徴は、5月初旬~11月上旬の日の出から10時頃まで、海水を飲むため大磯・照ヶ崎海岸に飛来します。理由は、塩分やミネラル補給のためだと考えられます。
②“アオバト”の巣がある丹沢山地の標高の高い場所から、一日延べ数千羽が照ヶ崎海岸に飛来するのです。
また照ヶ崎海岸は、古代から「よろぎ(ゆるぎ、こゆるぎ、こよろぎ)の磯」などと呼ばれ、万葉・古今・新古今などの歌にも多く詠まれており、西に霊峰富士の峰を望む絶景の地でもあります。
この太古のロマンを秘めた素晴らしい景勝の地とそこに飛来する“アオバト”の営み、是非一度訪れてみませんか。
この太古のロマンを秘めた素晴らしい景勝の地とそこに飛来する“アオバト”の営み、是非一度訪れてみませんか。
ここ照ヶ崎海岸は「アオバトの集団飛来地」として神奈川県の天然記念物に指定されています。また大磯町では“町の鳥”に指定。さらに町のマスコットキャラクター“いそべぇ”、“あおみ”というアオバトカップルとして地域の人たちに親しまれています。照ケ崎海岸へは、JR 大磯駅から徒歩約10分です。なお、“アオバト”について詳しくお知りになりたい方は、地元の野鳥観察グループ(こまたん)にアクセスしてみては如何でしょうか。
こまたん HP:http://www.komatan.jp
記事提供:NPO法人 大磯ガイド協会
(記事公開日:2020/11/17)