小田原の絶景・おすすめ4スポット【歴旅コラム】
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小田原の絶景
小田原は比較的温暖な気候で、海あり、山あり、歴史ありの町。また箱根連山の火山活動により温泉が近く、地形的な変化に恵まれ風光明媚なところであります。 そこで、今回は史跡ではなく、小田原で見ることのできる絶景をいくつか紹介します。
曽我丘陵から望む箱根連山と相模湾
まずは曽我丘陵から望むことができる箱根連山と相模湾、梅の里で知られる下曽我の丘陵は、春先には真っ白な梅の花の香りに満たされます。その丘陵からは180度の眺望、箱根連山の絶景が望めます。右から矢倉岳、富士山、金時山、明神岳、明星岳、神山、駒ケ岳、搭の峯、二子山、白銀山、石垣山、真鶴半島、相模湾、そして間に広がるのが、わが町小田原のある足柄平野です。酒匂川の土砂によって形成された典型的な沖積平野です。次に紹介するのは世界的なドイツ人建築家のブルーノ・タウトが、東洋のリビエラだと絶賛した江之浦の海岸線です。私は実際にイタリアのリビエラ海岸には行ったことはありませんが、想像に難しくはありません。箱根外輪山の岳の海蝕崖が続き、その先に火山でできた真鶴半島が有ります。根府川駅から林道を15分程歩き星槎学園近くから海を臨むとこの絶景に出会えます。
もう一件この海岸で紹介したいのは、土日になるとカメラ片手の若者が、当協会のレンタサイクルを利用してよく訪れる場所。そう「撮り鉄」の聖地。この丘を越えると、石橋山の戦いで頼朝方の先陣を務め討ち死にした佐奈田与一を祀る佐奈田霊社が間近なのですが、そこは目的外。ここでジーっと石橋の鉄橋を通過する東海道線や新幹線を待ち受けているのです。海岸線をバックに鉄橋を渡る東海道線や新幹線の写真を撮ると、撮り鉄でない私も心がワクワクするものです。
最後にもう一件紹介します。小田原城の天守閣に登りましょう。360度の視界が開けます。南は相模湾、西は箱根連山、北は丹沢連山、東は曽我の丘陵で、四方を囲まれているのがはっきりとわかります。天守閣からは小田原駅を上から見ることができます。特にこの角度から見ると、箱根登山線、小田急ロマンスカー、東海道線がひっきりなしに通るのが分かります。新幹線はビルの合間から少しだけ見ることができるだけですが、小田原駅越しに、丹沢の大山から三の搭に始まる縦走の峯をはっきりと見ることができます、素晴らしい眺望です。
以上、今回は史跡というより絶景おすすめポイントを4か所ほど紹介させていただきました。小田原駅前は現在再開発でホテルと複合施設ビル、城下町風建物(MINAKA 小田原)が年内(2020年)にはオープンします。小田原は変わりますよ、ぜひお越しください。
記事提供:NPO法人 小田原ガイド協会
(記事公開日:2020/11/17)