世界各国から注目を浴びる「禅（Zen）」の心と空間【建功寺】

1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺第18世住職。庭園デザイナー、(日本造園設計 代表)、多摩美術大学 名誉教授。2006年『ニューズウィーク日本版』の“世界が尊敬する日本人100人”に選出される。『気持ちが折れない禅の習慣』（秀和システム）など著書多数。

ーー多くの外国人の方がSNS投稿で建功寺様を投稿しています。どのようなことが要因として捉えていますか。

今月もヨーロッパの雑誌の取材があるのですが、世界の色々な地域（アメリカ、ヨーロッパ、中国、台湾など）の雑誌社から取材の依頼があります。恐らくその影響だと思います。

ーーどのような方々が建功寺様を訪れているのでしょうか。

大きく分けて３つタイプの方に分けられます。一つは日本に観光に来て、雑誌やインターネットで建功寺や私の事を知って、どんなお寺か、枡野俊明とはどんな人間なのかという興味を持って、ふらっと立ち寄られる方。もう一つは、自分でこれから別荘や家を建て直そうという構想を持っている方で、実際にどんなものを作っているのかを見たり、聞いたりされます。そして最後に私が書いている本（『禅、シンプル生活のすすめ』（三笠書房））はいま46カ国に翻訳されているので、その本を読んだ方もよく来られます。

ーー海外でお庭を造られるとき、日本で造る場合との違いはありますか

デザインをするときの美意識や価値観は不変で変わることはありません。ただ、海外で庭園を作る場合、その国に生えている植物や石を見て、日本的な雰囲気を表現できるものを使うようにしています。

ーー学生時代などに庭園デザインの勉強をされたのでしょうか

いえ、私は独学なんです。斉藤勝雄先生という師匠はいますが、学校でデザインなどを学んだようなことはなく、全部独学です。もともと禅と日本の庭園は切っても切り離せない深い関係にあったので、そこにとても興味を持って追求していったというのがスタートですね。

ーー建功寺様のお庭もご自身のデザインなんですよね

そうです、お庭もそうですけど、本堂の建物やその周りの空間も私自身のデザインしたものです。本堂の前までは9時から17時までは皆様自由にお参りできるようになっております。


国際語になりつつある「禅（Zen）」の心と空間が世界的な注目を浴びている【建功寺】。そのようなすごいお寺が横浜市鶴見区にある。日本庭園や禅に興味がある方に教えたら喜ばれることだろう。



曹洞宗　徳雄山建功寺
住所：神奈川県横浜市鶴見区馬場1-2-1
電話番号：045-571-6712（9時～17時まで）
公式ＨＰ：https://www.kenkohji.jp/k/
アクセス：東急東横線・JR横浜線「菊名駅」より
■東口バス停：臨港バス01系統「東高校入口」より徒歩約3分
■綱島街道バス停：横浜市営バス41系統「西寺尾建功寺前」より徒歩約3分

JR京浜東北線「鶴見駅」西口より
■4番乗り場：横浜市営バス41系統「西寺尾建功寺前」より徒歩約1分
■5番乗り場：臨港バス01系統「東高校入口」より徒歩約3分

※開門中の時間であれば、本堂前まではどなたでも自由にお参りできます。また、本堂前の参道周辺の庭は自由にお楽しみいただけます。他の庭は一般公開致しておりません。