旅のプランニング


お役立ち情報


このサイトについて

約30万株の八重咲水仙が香る城ヶ島【花のコラム】

約30万株の八重咲水仙が香る城ヶ島【花のコラム】

県立城ヶ島公園の園内、および公園から城ヶ島灯台を結ぶ「水仙ロード」。約30万株の八重咲水仙が植栽されており、1月中旬から2月中旬にふくよかな甘い香りとともに清らかな花を咲かせます。

■紹介するスポット
城ヶ島の水仙
三浦市三崎町城ヶ島

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「みうらガイド協会」より寄稿いただきました。

手入れが行き届いた県立城ヶ島公園

県立城ヶ島公園の駐車場の脇にたくさんの八重咲水仙が植栽されていますが、見どころはここだけではありません。公園入口から東端の安房埼灯台に続く道沿いにも水仙が咲き誇っており、こちらでもまた訪れる人の目を楽しませてくれます。
2月に開催される「水仙まつり」では、三浦のとれたて野菜の販売をはじめ、地の食材を使った温かい「陣屋汁」の無料サービス、相州三浦海防陣屋太鼓の演奏、ソーラン三崎の披露などが行なわれます。

水仙の花言葉は、うぬぼれ・自己愛・報われない恋ですが、学名のナルシス(ギリシャ神話の美少年ナルシス)に由来します。
女神エコーはナルシスに恋するも拒絶され、悲しみのあまり声だけの存在(山びこ)になってしまいます。それを知った神々はナルシスが泉に映る自分の姿に恋するようにして、ナルシスは自分の姿に魅了されやつれ果てて死んだ、という話です。

城ヶ島一番の景勝地、馬の背洞門

県立城ヶ島公園から水仙ロードに行く道から外れてまっすぐ行き、階段を降りたところが城ヶ島一番の景勝地、馬の背洞門。
長い年月の波浪、風雨によって浸食され形成されたものです。高さ8m、横6mもありますが、厚さはわずか2mで崩れる危険があるので、「背」には登ることは禁止になっています。
関東大震災で1.6m隆起する前は下を船が往来できていて、まさに「洞門」でした。

神秘的な自然の造形美を楽しめるほか、周囲に広がる雄大な太平洋にも圧倒されます。
風光明媚な城ヶ島ですが、馬の背洞門のお陰でミシュラン・グリーンガイドジャポンで2つ星(寄り道する価値がある)を獲得できた、と言っても過言ではないかもしれません。

水仙の香り立つ水仙ロード

馬の背洞門から城ヶ島灯台を結ぶ「水仙ロード」では、道の両側にたくさんの八重咲水仙が植栽されています。
水仙ロードの中間点にある「みはらし広場」からの眺めは最高です。180度広がる海の水平線は絶景!右手(西側)には伊豆半島、正面には伊豆大島、左(東側)には房総半島が広がっています。水仙が咲く時期は、富士山が見えることも多いです。
広場に立つ「&」のモニュメントは、安房埼灯台と城ヶ島灯台の2つの恋する灯台をを結ぶという意味が込められていて、寄り添う恋人のイメージになっています。2kmも離れていない場所に灯台が設置されるのは非常に珍しいそうです。

恋する灯台

日本ロマンチスト協会が認定する「恋する灯台」は、全国に51基ありますが、神奈川県では城ヶ島の安房崎(あわさき)灯台と城ヶ島灯台の2基だけです。
安房崎灯台は島の東側に、安房(昔の千葉)に向いて設置されています。現在の灯台は2代目で、三浦の名産・青首ダイコンをイメージしたデザインになっています。
城ヶ島灯台は島の西側に設置されています。海上保安庁の許可を得て、長津呂から望む富士山の写真がプリントされているのが特徴です。城ヶ島灯台は、下関戦争の賠償として締結された江戸条約により建てられた西洋式灯台の流れで、日本で5番目に点灯し、1870年に建設されました。初期はフランス人技師のヴェルニーが設計した赤レンガ製でしたが、関東大震災で倒壊してしまい、現在の白いタイルを貼った灯台に再建されました。

当サイトでは利便性の向上のため、Cookieを使用しています。
サイトの閲覧を続行した場合、Cookieの使用に同意したことになります。
詳細はクッキーポリシーをご確認ください。