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日本初が多数!観音崎の魅力【歴旅コラム】

日本初が多数!観音崎の魅力【歴旅コラム】

かながわの景勝50選 観音崎

  • 灯台への道
観音崎は三浦半島東端に位置し、東京湾・浦賀水道に面する。対岸は房総半島で富津岬までは約7km である。1975年(昭和50年)に、東京ドーム15 個分(約70.4ha)の広さを持つ県下最大級の県立都市公園として整備されている。

観音崎の名称の由来は、741年(天平13年)行基がこの地の海蝕洞に住む大蛇を退治し十一面観音を祀ったと伝えられ、江戸時代に観音堂が創建され観音寺と称したことからといわれる。この寺は1880年(明治13年)砲台建造に伴い、鴨居の亀崎へ移転、1986年(昭和61年)火災のため焼失したが、2019年(令和元年)9月に横須賀市在住の仏師により観音像が復元され海蝕洞に安置されている。

江戸時代後半、1800年代に入ると、わが国にも外国船の来航が相次ぎ、江戸湾の防備を固めるべく1810年(文化7年)観音崎に会津藩が台場を築造した。もともと、この地は房総との至近距離で古来より交通の要所であると同時に風光明媚な地として、明治に軍用地になるまで海辺にはお茶屋があり、浦賀あたりからも船で遊びに来ていたといわれており、また当時の建物の跡といわれる柱の穴が今も海岸に見られる。

この観音崎の特徴は明治時代に軍用地になってから1945年(昭和20年)の終戦まで東京湾要塞地帯として民間人の立ち入りが制限されたため、自然が残され原生林に近い照葉樹林があり、海と山の自然を楽しむことが出来る環境が整っていることである。更に地理的にこの地は日本で最初に設置されたり、また行われたなど「日本で一番」があるので列挙してみる。
  • 観音埼灯台
*観音埼灯台:日本最初の洋式灯台で、1869年(明治2年)に初点灯。その後2度の地震で倒壊し、現在は3代目。登れる灯台としては、日本で16カ所あるうちの一つである。2代目の倒壊した灯台の残骸は灯台下の海岸にある。
  • 灯台より浦賀水道を見る
*日本一多くの船舶(1日約500隻)が航行する浦賀水道
  • 観音崎北門第1砲台跡
*観音崎砲台群:日本最初の洋式砲台第1、第2、第3砲台は、1884年(明治17年)に竣工日本遺産に認定。
  • 東京湾海上交通センター
*海上保安庁東京湾海上交通センター:日本で最初の海上交通センターとして1977年(昭52年)に設置。船舶交通の安全確保のために、情報提供と航路管制(全国7か所)を行っている。
  • 海上自衛隊施設
*海上自衛隊観音崎礼砲台:海上礼砲台は日本でここだけで、友好国の軍艦が東京湾を訪問する際、礼砲実施の申し入れがあった場合に礼砲を撃つ。
  • 観音崎自然博物館
*1962年(昭和37年)に、観音崎自然博物館による日本最初の人工マダイ養殖に成功。
  • 戦没船員の碑
  • 横須賀美術館

その他、観音崎は駐車場が完備され戦没船員の碑、横須賀美術館、花の広場やアスレチックの森があり、シップウオッチングなど子供から大人まで時を忘れて過ごせる公園である。

記事提供:NPO法人 よこすかシティガイド協会

(記事公開日:2020/11/17)

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