三浦市の「うめぇもん」(うまいもの)【歴旅コラム】
三浦市の「うめぇもん」
完全閉鎖型の冷凍まぐろ専用の低温卸売市場で、最高レベルの衛生管理がされ、取引されています。
三浦市は三方を海に囲まれており、人々は海と共に生活してきました。特に、三崎は良港に恵まれ、日本有数のまぐろの水揚港として栄えてきました。
三崎港は、特定第3 種漁港(水産業の振興のためには特に重要であるとして政令で定められた漁港)、略して「特三」漁港に指定されており、神奈川県で唯一の「特三」漁港です。この三崎港には、まぐろはもちろん、サバ、キンメダイ、アジ、イワシといった豊富な地魚が水揚げされます。
松輪の間口漁港には、「西の関サバ、東の松輪サバ」と言われる黄金の「松輪サバ」が水揚げされることで有名です。
また、温暖な気候を利用し、近郊農業にも力を入れてきました。三浦だいこん、キャベツ、カボチャ、スイカ、メロンなど、四季折々の新鮮な野菜や果物がたくさんとれます。
そんな三浦市の海の幸山の幸を使った、ぜひ食べていただきたい品々、「うめぇもん」(うまいもの)を一部ですがご紹介します。
三崎港まぐろトロちまき(かながわの名産100選)
国産もち米100%で、ふんわりモチモチした食感で、三崎港まぐろとの相性も抜群です。
竹皮に包んで蒸してあるので、香りもよく、竹皮を開く楽しみもあります。
まぐろは刺身や丼で楽しむのが定番ですが、焼いたり、煮たりいろいろな食べ方ができます。今回ご紹介する"トロちまき"は、三崎港まぐろの角煮を、国産もち米と共に、竹皮に包んで蒸し上げたちまきです。冷凍してあり、外装のまま500Wのレンジで約2分間温めれば、熱々を食すことができます。
三崎港まぐろのおいしさを十二分に味わえる一品となっており、「日本ギフト大賞 神奈川賞」受賞商品です。
海藻麺
どちらの海藻麺も棒状の乾麺ですが、茹でると海藻の色が鮮やかに出て食欲をそそられます。
わかめや海苔を海洋深層水で練り込んだ海藻麺と、三崎産のかじめを練り込んだ海藻麺があります。どちらも海藻が練り込んであるので、磯の香りがし、のど越しがとても良いのが特長です。
夏バテで食欲がない時でも、これならつるつるっといけます。カロリーも控え目でミネラル等の栄養にも富んでいますので、女性に喜ばれるのではないでしょうか。乾麺なので、常温で日持ちし、お土産にも好評です。
三浦の浅づけたくあん(かながわの名産100選)
だいこんのマイルドな甘みとうまみが感じられます。
三浦で育っただいこんを、天日で干してぬか漬けにした浅漬けのたくあんです。だいこん干しは三浦海岸の冬の風物詩ですが、三浦の太陽を存分に浴びて育ち、海風に吹かれた風味のよいだいこんの漬物です。
歯ごたえがよく、塩分も控え目なので、お茶うけやお酒の友としても最適です。
いちご大福
春が感じられる季節限定のおいしい大福餅です。
三浦半島の温暖な気候を利用して、いちごのビニールハウス栽培も各所で行われています。温かいビニールハウスで育ったいちごは、1月初旬からいちご狩りで楽しむことができます。
自分で摘むいちごは格別です。
このおいしいいちごを使ったいちご大福が三浦にもあります。三浦に来られた際にはぜひ味わってみてください。甘いいちごの味と香りが口いっぱいに広がって、リピーターになること間違いなしです。
ところてん
ところてんの風味、歯ごたえが郷愁を誘います。
三方を海に囲まれた三浦市では、わかめ、ひじき、あかもく、かじめ、天草などの海藻もたくさん採れます。天草はところてんの原料ですが、三浦でも古くから、ところてんが作られていました。
城ヶ島や松輪などの天草を使用した昔ながらの豊かな磯の香りと、しっかりとした歯ごたえのあるところてんです。辛子と酢醤油で、黒蜜に黄な粉で、サラダに入れてもヘルシーでおいしいです。
記事提供:みうらガイド協会
(記事公開日:2021/2/26)